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会員の活動

レギュラー会員 光石 敬子さん
「医療の現場でリフレクソロジーを取り入れて」

光石 敬子さん

お産をされた方へのケアとして

私は産婦人科病棟で助産師をしています。パートで働いているので主に外来業務ですが、外来がない日はお産に立ち会ったり、入院患者さんのお世話をしています。

私の所属している病棟は、アロマやリフレクソロジーをケアの中に取り入れていて、お産をされた方ほぼ全員にリフレクソロジーを行っています。お産後に行うリフレクソロジーは身体だけでなく、心も癒してくれる大切なケアです。施術中は目を閉じ、眠る前のようなリラックスした表情をされる方もいれば、お産を振り返り、話をされる方もいます。どの方も心から癒されているようです。

ターミナルケアで行うリフレクソロジー

私が最近とても興味があるのは、ターミナルケアで行うリフレクソロジーです。興味を持つきっかけとなったエピソードをお話ししたいと思います。

ある50代の患者さんは治療をしても病気の進行が食い止められず、緩和ケア病棟への転院が決まっていました。ある日、他のスタッフから聞かれたのか、「足のマッサージをぜひ光石さんにして欲しい」とリクエストがありました。私は施術をしてもいいのか考えました。なぜなら、彼女の病気は身体中に転移しており、それに伴い、下肢がしびれて自力で歩行することができなかったからです。

しかし、本人の強いリクエストであることと、これまで苦しい治療を乗り越えて来られてきたことをねぎらい、施術をしたいと思いました。リフレクソロジーを行い、癒されることで彼女の免疫力が高まり、元気になれるといいなと考え、主治医に相談したら、あっさりOKが出ました。

早速、彼女に施術しようと彼女の足を見たところ、むくみはないものの全体的に白っぽく、張りがなく、元気がないように見えました。「身体しんどくないですか?」と尋ねたら、彼女は「体調は振るわないけど、今は抗がん剤の治療をしてないので大丈夫よ。ごはんも少しは食べられるし、今が一番元気かもしれない」と笑顔を見せてくれました。

施術は彼女が好きなラベンダーオイルを使い、お気に入りのCDを聴きながら行いました。彼女は目を閉じ、ゆっくりした呼吸をされていました。途中からは病気になってからのことをポツリポツリと話されました。施術が終わる頃、彼女は「こうやって足をマッサージしてもらって、ゆっくりお話しして、本当に元気をもらいました。今日はお忙しいのに時間をとってくれてありがとう」と、今までにない笑顔を見せてくれました。施術が終わるのがもったいないくらい、彼女の表情はとても穏やかでした。

私が知っている彼女は、病気と闘う硬い表情や病状に葛藤する沈んだ表情だったので、その日の彼女の表情を見たとき、本当の彼女の姿を見たようでした。隣で全部見ていたご主人さまも、彼女の表情を見て穏やかな笑顔をされていました。

リフレクソロジーのおかけで患者さんの心に触れることができる

リフレクソロジーの最後の手技に【エネルギー交換】がありますよね。それは、患者さんの心を開かせるパワーがあると思います。患者さんと施術者の心を通わせる手技だと思います。リフレクソロジーを看護ケアに取り入れていくことで、患者さんの本当の姿を垣間見ることができます。この手技を取得して本当に良かったと思います。

また、このようにレポートとしてまとめることで、リフレクソロジーのおかげで患者さんの心に触れることができているのだな、と実感することができました。このような機会を与えてくださってありがとうございました。

会報誌Holos No.29より

プロフィール

JRECレギュラー会員
光石 敬子さん(佐賀県小城市)
助産師

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