日本国内での本格的なリフレクソロジーの普及・発展と、それを担うリフレクソロジスト輩出のために【JRECリフレクソロジースクール】

JREC 日本リフレクソロジスト認定機構

JREC認定サポートケア・リフレクソロジストライセンス取得者の方々

「がん患者さんの苦痛の緩和を目指して」福永 聡さん/ 看護師

◆リフレクソロジーを受講したきっかけ

私は外科病棟で看護師をしています。私がリフレクソロジーに興味を持ったきっかけをお話しします。

私が勤めている外科病棟は、疾患に対して手術を受けた患者さんが頑張って元気になっていく活気のある病棟です。しかし、中には疾患(がん)が進行して手術ができない患者さんや、手術を受けて一度は元気になっても再発をしてしまい、末期のがんの症状に苦しんでいる患者さんもいます。進行したがんに伴う痛みや吐き気、だるさなどの症状による苦痛は、はかり知れません。

私は、がんによるいろいろな症状から患者さんを楽にしてあげたいと思い、多くの研修に参加し、そこで学んだ知識を活かそうとしました。しかし、現実には、薬剤を処方したり、治療をおこなうのは医師であり、看護師の私が医師に相談してもなかなか参考にしてもらえず、患者さんの苦痛を減らすことは困難でした。自分の力で患者さんの苦痛をとれるような技術を身につけたいと思いましたが、技術を身につけるための研修は長期に休みをとらなくてはならず、勤務しながらではとても無理でした。

そんなある日、がん看護の関連の雑誌の中に、JREC認定リフレクソロジスト養成の通信講座の記事を見つけ、資料請求をすると、すぐに連絡がありました。アドバイザーの方に自分の思いを話すと、とても賛同していただき、リフレクソロジーを学ぶことに決めました。

◆リフレクソロジーを通じた『タッチング』

最近は、自分の病院だけでなく、近くのグループホームで月に1回、ボランティアで利用者の方に施術をさせていただいています。高齢の女性の方ばかりですが、施術の途中に「気持ちいいよ」という言葉をいただいたり、ウトウトと眠る方もいらっしゃり、そんな時は本当に気持ちよく感じてくれているんだなと嬉しく思います。また、別の部署からも、利用者の方が希望されて施術させていただくこともあり、とてもやりがいを感じています。

看護技術の中に『タッチング』という技術があります。『タッチング』とは、心の触れ合い、情緒的安定をもたらす効果があると言われています。また、情緒的安定のほかに痛みの緩和など治療的・技術的ケアにも用いられ、特に緊張や不安、身体的苦痛を負う状況などに有効なケアの手段です。痛い所に手を当てる・さするなど、『手当て』という言葉の原型にもなっています。同じ触れるという行為により、患者さんを楽にできるのであれば、リフレクソロジーをおこなうことで患者さんに、より心地よくなってもらえるのではないかと考えました。また、過去の研究の文献でも、リフレクソロジーにより、がんの痛みが軽減したり、不眠が解消したという結果も出ています。

◆看護技術としてのリフレクソロジー 今後の課題と目標

リフレクソロジーを学ぶきっかけとなった、がんの症状で苦しむ患者さんを楽にしてあげたいという目標にはまだまだ課題がたくさんあります。これから先、いろいろな方に施術させていただき、患者さんの苦痛の緩和と心地よさを感じていただけるように、また、看護技術としてのリフレクソロジーに進化できるように努力していきたいと思います。

JREC会報誌Holos No.33より