リフレクソロジーもアロマセラピーも、日本では医療行為、治療行為と認められていません。これは皆さんもご存知ですね。

では、セラピストのサロンを訪れるお客様は、いったい何を求めていらっしゃるのでしょうか?
もちろん「自然療法」と呼ばれるものに、身体への具体的な効果・作用を期待する方も大勢いらっしゃいます。なにかしらお悩みを抱える方がお越しになるわけですから、当然のことです。
でもセラピスト側から、病気やケガが治る、痛みが取れるなどという言葉は絶対にNGですね。クライアントに誤解を生まないため、そして医療の領域を侵犯しないため、そこには明確な線引き、自主規制が必要です。
それでは、セラピストにはいったい何ができるのでしょうか?
リフレクソロジーやアロマセラピーには、医療行為、治療行為ではないからこそできることがあります。

それはドクターや治療家の先生と患者さんという枠組に入らない、コミュニケーションとアドバイスです。
特定のケガや病気の「治療」を軸としたものではなく、セラピストとして今目の前にいる方には何が必要なのか?を考え、伝えること。

クライアントのお話を聞き、生活を知り、お身体のお悩みがどこに根差すかを一緒に考え、普段の生活やちょっとした習慣からでも、身体を健康に導くことができるのだと気づかせて差し上げること。

これがホリスティック(全体を見る)という、セラピー独特の考え方でありスタンスです。
東洋医学でいう「未病を防ぐ」ということであり、医療の世界における「病気ではなく病人を見よ」という言葉にも通じます。

これがセラピストとして一番に考えるべきことであり、私たちセラピストが必要とされる役割・使命と考えています。